由布岳
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金鱗湖からは湯気が立ちあがっている。湖底から温泉が湧いていて暖かいのだそうだ。
民芸村の方に歩く途中、「とり天里や」という店があり、とり天が食べたくて入ったら、昆布茶の試飲を勧められた。バスガイドさんもいたりして、意外と人気らしいが、昆布茶のアピールが凄かったので、とり天を食べずに出てきた。「KITCHENのいちご」という店に肉おにぎり(400円)というのがあったので食べてみたら、結構美味しい。また店に戻って、のいちごソフトクリーム(320円)も食べちゃった。ごちそうさま~!
さて、これから由布岳に向かう。途中、狭霧台(さぎりだい)という展望台から由布院の街を望む。
10:30由布岳中央登山口から登り始める。正面は飯盛ヶ城という草原の山。由布岳はその右だが、ガスで見えない。山道はすぐ樹林帯になる。11:08合野越を通過。
11:42急にガスが晴れてきて、由布岳の中腹から見下ろす飯盛ヶ城が美しい。
な、なんですか~これは!障子戸と呼ばれる岩壁を、鎖を頼りにトラバース。岩に足が半分しか乗らない。三点支持で慎重に。一瞬、死が見えた。
西峰を過ぎて下って行くと、お鉢巡りの中間地点に岩の難所が現れる。両側が切れ落ちた痩せ尾根だ。この尾根は鎖などなく、三点支持で進まなくてはならない。登るのはさほど難しくないが、一か所、下る時にどうしても足場が確保できない。2-3m下の岩場に飛び降りるか、絶壁にしがみついて足場を探すか。一瞬飛び降りちゃおうかと魔が差したが、イヤイヤ、その岩場の手前は切れ落ちていて、そこに落ちたら命はない。気を取り直し、絶壁にしがみついて足場を探すと、かろうじて足が引っ掛かった。これを頼りに、三点支持で岩を巻いていく。木々が下の方に小さく見える。一瞬死が見えた。人間、必死な時は写真を撮るのを忘れるようだ。岩場を無事過ぎ、振り返って撮った写真がこれ。う~ん、写真では伝わらない。後から来た人達の声がお鉢にこだまする。苦労しているようだ。
マタエで休憩。お湯を沸かし、カップラーメンを食べてから14:38に下山開始。日差しが出てきたので、紅葉が美しい。15:22合野越を通過。
15:38登山口近くまで下りてきた。振り返ると、登る時には見えなかった由布岳がくっきりと見える。これまで登った山の中で、一番危険な山だった。でも、また来たいとも思う。どこが危険だったのか、もう一度冷静に確認したい。いい勉強になりましたよ。
大分名物のだんご汁というものが食べたく、由布院の駅近くに車を停めて店を探す。だんごと言っても、太い麺のようなもの。夜になってしまい、あまりお店はやってなくて、「御食事処うなぎのあぐら」という店に入る。うなぎやでだんご汁とはいかがなものかと思ったが、これがとても美味しい。ご馳走さま~。今日の宿は、道の駅ゆふいんで車中泊です。
■コースタイム:4時間25分
正面登山口~40合野越~70マタエ~20西峰~40東峰~15マタエ~50合野越~30正面登山口
■実際:4時間38分 ※小休止含む
正面登山口~38合野越~72マタエ~25西峰~60東峰~15マタエ~44合野越~24正面登山口